登記や許認可の申請などで「会社法人等番号」「法人番号」の記載を求められたことがありませんか?忘れてしまった時はどのように確認していますか?日常ではなかなか目にすることのない用語ですが、会社を識別するうえで大切な情報です。忘れてしまった時の確認方法と会社法人等番号と法人番号の違いについて説明していきます。
(1)会社法人等番号とは
会社法人等番号とは、数字12桁からなる法人を識別するための番号です。会社法人等番号は登記事項証明書を取得する場合に使用したり、商業登記や不動産登記を申請する場合に使用することで添付書類を省略できたりするなど、その用途は様々です。確認方法は、法務省ホームページの「オンライン登記情報検索サービス」(有料)で確認することができます。
会社法人等番号の構成は上記となっています。初めの4桁は法務局ごとに割り振られている番号で、「0200」は横浜地方法務局で設立されたことを意味します。なお東京法務局本局の場合は「0100」になります。次の2桁の部分は法人の種類ごとに分けられた番号であり、「01」は株式会社、「02」は有限会社(特例有限会社)、「03」は合同会社となります。最後の6桁「123×××」の部分は管轄となる法務局で登記された順番に割り振られた番号となります。
(2)法人番号とは
法人番号とは、数字13桁からなる法人を識別するための番号です。法人番号は、国税庁から指定される番号で、主に税金や保険関係の手続きで使用されるものです。確認方法は、国税庁ホームページの「法人番号公表サイト」(無料)で確認することができます。なお、会社法人等番号を持っている法人の法人番号は、会社法人等番号12桁の先頭(左側)に、12桁から計算される1桁の数字を加えたものになります。計算方法は決まっていますが計算する機会はほとんどないため割愛します。
(3)会社法人等番号と法人番号の違い
初めて見ると「違いが分からない」、「全く別物だと思った」となりがちですが、法人番号は「会社法人番号の12桁+1桁」という構成になっており、この2つの番号はほぼ同様という構造です。構造は似ていますが使い道が異なるので注意が必要です。
(4)会社法人等番号を忘れてしまった時の確認方法
会社法人等番号を調べたいとき、方法は下記の3つがあります。
①登記簿謄本で確認
②登記情報提供サービスで確認
③国税庁の法人番号公表サイトで確認
上記でも記載している通り①②は有料となりますので、③法人番号公表サイトで無料で確認するのが効率的です。会社法人等番号は法人番号の初めの1桁を削除したものになります。忘れてしまった時は法人番号公表サイトで検索してみてください。