車を買い替えて少し経ってから、街中で売却した車をたまたま見つけた。よく見たらナンバーも一緒、運転している人は知らない人だった。夢のような話ですが現実にあり得る話です。中古車購入時に車のナンバー変更が必要な場合、不要な場合を中心に車のナンバーについてわかりやすく説明していきます。
(1)ナンバープレートとは
車のナンバープレートは、法律によって、公道を走るクルマには表示義務が課されているものです。ナンバープレートの主な役割は、車の識別と所有者の特定になります。ナンバープレートを見ればどこで使用されているどんな車かわかるようになっていますし、私有地に放置されている車両の持ち主を知りたいなど、正当な理由があればナンバープレートから車の所有者を調べることもできます。
(2)ナンバープレートの地名について
ナンバープレートは、地名、分類番号、ひらがな、一連指定番号(4桁の数字)で構成されています。ここでは、ナンバーの変更有無に係わる地名について説明します。ナンバープレートの地名は、その車の「使用の本拠の位置」を管轄している運輸支局等の所在地を表す地名になります。「使用の本拠の位置」とは、車庫証明等の申請書類に記載するもので、実際に車を使う場所のことです。基本的に、車の使用者の現住所と同じになります。例えば住民票は東京だけど、単身赴任で大阪に住んでいる場合の「使用の本拠の位置」は大阪になります。
(3)神奈川県のナンバープレートの地名について
神奈川県のナンバープレートの地名は、横浜、川崎、相模、湘南の4つになります。湘南ナンバーの地域はかつては相模ナンバーでしたが、1994年に新設された地名になります。2025年5月頃から交付されることが決まった「日光」などのご当地ナンバーは神奈川県にはありません。2017年に横須賀市が導入を目指しましたが、市民の反対意見が多かったため導入を見送っています。
(4)中古車のナンバー変更が不要な場合は
中古車のナンバー変更が不要な場合は、管轄する運輸支局が変わらない場合です。横浜ナンバーの車を、横浜市、横須賀市、鎌倉市、三浦市、逗子市、三浦郡葉山町の方が購入した場合はナンバー変更が不要です。しかし川崎市の方が購入した場合は、ナンバーの変更が必要になります。なお売却だけでなく、同居していた親から車を相続した場合も、管轄する運輸支局が変わらないためナンバーの変更は不要になります。
(5)まとめ
中古車を購入した場合、ナンバーは管轄する運輸支局が変わらない場合は変更する必要はありません。しかし管轄する運輸支局が変わる場合は、新規でナンバーを取得する必要があるので注意が必要です。なお本記事は普通自動車を対象にしており、軽自動車は対象外にしておりますことを予めご了承ください。
このブログは「わかりやすく」をモットーとしています。厳密にいうと例外もありますが、例外を記載していくと分かりづらくなるため書いていません。詳細を確認したい、相談をしてみたい方はこちらから当事務所までご連絡ください。