私事になりますが、先日大きな被害は出ませんでしたが交通事故にあいました。事故は人生で2回目で、1回目は事故を起こした方、今回は事故をもらった方になります。特に初めて事故を起こした際は、気が動転してしまいすぐに警察に連絡ができず、被害者の方に連絡してもらうという体たらくでした。加害者と被害者を経験してみて、交通事故にあったらまずどうしたらよいかをわかりやすく説明していきますので、万が一事故にあわれた場合は参考にしてください。
(1)交通事故にあったら被害者が対応すべきこと7つのこと
①事故現場から動かない
今回の事故現場は東京都町田市と神奈川県横浜市との境でした。詳しく言いますと現場は保土ヶ谷バイパス下りで、国道246号を超える高架ではなく下道だったのですが、下道の管轄警察は住所通り、高架はすべて神奈川県警の管轄らしく非常に複雑でした。
警察に連絡した際に事故現場の詳細を聞かれるので管轄警察を間違えることはありませんが、実況見分のことを考えるとできる限り事故現場から動かないようにしましょう。といっても交通量が多いところですと多重事故の恐れもあるので、赤い三角表示板を現場の手前に設置して安全を確保しましょう。
②相手方の車のナンバーを撮影
まずは警察に連絡するというのが鉄則ですが、事故の相手方が逃げてしまう可能性もあります。事故の相手方が逃げることを想定し、まずは相手方の車のナンバーを携帯等で撮影しておきましょう。その後相手方と話が出来たら、運転免許証の写真を撮ることをおすすめします。運転免許証には連絡先の記載がないので、その場で携帯番号を交換しておきましょう。相手方が協力的でない場合は、少なくとも車のナンバーは写真に撮っておきましょう。
③警察に連絡する
相手方の把握ができたら、すぐに警察に事故があったことを連絡しましょう。警察への連絡は基本的に加害者側が行うのが一般的ですが、相手方も気が動転している可能性もあるので、被害者であっても自身で警察に連絡しましょう。
この時、相手方が警察を呼ぶのを嫌がるケースもありえます。急いでいる、酒を飲んでいる、直近で事故を起こしていて免許停止や取消しになってしまうという理由のためです。しかしどんなに説得されても警察には連絡してください。警察に連絡しないと事故として扱われないため、後でもめることが想定されるためです。
④事故現場の記録をとる
事故にあったら警察が現場検証を行いますが、自分でも事故の現場の証拠となる記録を残しておきましょう。現場の証拠は損害賠償請求で非常に大事なものだからです。
⑤加入している保険会社へ連絡
相手方の情報を入手し、警察への連絡がすんだら加入している保険会社に連絡しましょう。相手方との交渉など慣れない対応などは、保険会社の受付担当者が冷静にフォローしてくれることが多いからです。なお保険会社の主な仕事は、当事者双方のどちらが不注意の度合いが大きかったかを判断し責任の割合を決めることです。これを「過失割合」といいます。今回の私の事故は、停車している私の車に相手方が衝突したので、過失割合は「0:10」となり相手方が全面的に悪かったことになります。この場合は、保険会社の主な仕事がなくなるため、自身が契約している保険会社は基本交渉してくれません。つまり相手方の保険会社と自分が直接やりとりすることになりました。
⑥警察の実況見分
交通事故には、物損事故と人身事故の2種類があります。物損事故とは死傷者のいない交通事故のことで、人身事故は死傷者がいる事故になります。物損事故と人身事故では、加害者の責任や警察が事故についてまとめる書類に違いがあります。警察が事故についてまとめる書類は、物損事故の場合は実況見分は行われず簡易な記録しか残りません。一方で、人身事故の場合は、警察が事故現場で実況見分を行い詳細な記録を残します。
事故発生当時は、平常心ではないため特に怪我や違和感がないとしても、後からむち打ちなどの後遺症がでる可能性があります。警察に「特に体に異常はない」と報告すると物損事故と扱われる可能性があります。そうなると後から後遺症が出た際は、詳細な記録がないため事故当時の状況を証明するのが困難になり、過失割合を決める際にもめると、被害者に不利になる場合があります。そのため警察には「今は特に体には異常はないが、あとで後遺症が出る可能性もあるので詳細な記録をお願いします」と伝え実況見分を行ってもらい詳細な記録を残してもらいましょう。
⑦病院で医師の診断書をもらう
警察の実況見分が終わったら早めに病院へ行きましょう。目立った怪我がなくてもむち打ちであったり骨折を起こしている可能性もあります。もし怪我を負っていると診断された場合は病院で診断書をもらい、警察に連絡をしてください。
なお交通事故での通院の場合は、健康保険ではなく自賠責保険が適用されます。簡単にいうといつもの診療代の3倍程度かかります。後日相手方の保険会社から支払われますが、病院ではいったん自分で払う必要がありますので、多めにお金を持っていくようにしましょう。
(2)まとめ
事故をもらうと平常心でいることが非常に難しいです。まず初めに深呼吸をして気持ちを落ち着ける必要があります。事故にあわないことに越したことはありませんが、万が一事故にあわれた場合は上記流れで対応してください。