相続が発生したら、何をどこでいつまでに手続きをすればいいの?まずは一番初めにしなければならないことをわかりやすく説明します

相続手続きに関する記事一覧
  1_相続手続きの全体について

前回の記事で、相続手続きの全体について説明しました。手続きや届出の多さにびっくりしたと思います。この記事では、具体的に相続が発生した時点で一番初めにしなければならないことをわかりやすく説明します。

(1)一番初めにしなければならないこと

通常は人が亡くなった際に遺族が一番初めに受領する書類は「死亡診断書」になります。といっても「死亡診断書」は基本的に何もしなくても受け取るものになります。そのため一番初めに考えなくてもいけないことは火葬場の予約になります。日本では基本的に火葬されますが、都市部では火葬場が混雑しており、火葬をするのに何日も待つケースが多々あります。横浜市では場合によっては1週間以上待たされる状況も起きています。季節によっては非常に気になることにもなりますので、初めに意識しなければならないことは火葬場の予約になります。

(2)横浜市の火葬場について

当事務所がある横浜市には5つの火葬場があります。4ヶ所の公営火葬場と1ヶ所の民営火葬場です。民営に比べると公営の火葬場の方が値段が安く新しい施設も多いので、公営火葬場に人気が集中しています。

【横浜市内の公営火葬場】
●横浜市北部斎場(横浜市緑区)
●横浜市南部斎場(横浜市金沢区)
●久保山斎場(横浜市西区)
●戸塚斎場(横浜市戸塚区) ※ペット火葬も可能

公営火葬場は横浜市外からの申し込みを制限しており、実質横浜市民しか利用できない状況です。また現状でも混雑しているうえ、将来的には高齢化のためより混雑することが想定されています。そのため横浜市では、鶴見区の首都高速の生麦JCT近くに令和7年に新たに火葬場を新設する予定となっています。

(3)どうやって予約するのか?

新型コロナウイルスの感染拡大により自宅葬などが流行っていますが、手間を考えるとたいていは葬儀屋にお願いすると思います。葬儀屋にお願いすると火葬場を予約してくれますが、葬儀屋が決まっていないとまずは葬儀屋探しから始めることになります。実際には時間に余裕がないケースが多く、ゆっくりと探している時間はありませんし、最近では葬儀のトラブル事例も多いです。そのため可能であれば、事前に時間をかけて複数社から見積もりを取ったり、事前相談などを行っておくとトラブルを回避できる可能性があがります。

(4)まとめ

相続が発生したら、まずは一番初めにしなければならないことは火葬場の予約になります。スムーズに予約するためにも、可能であれば事前に時間をかけて複数の葬儀屋から見積もりを取ったり、事前相談などを行っておくとスムーズに進みます。

このブログは「わかりやすく」をモットーとしています。厳密にいうと例外もありますが、例外を記載していくと分かりづらくなるため書いていません。詳細を確認したい方やご相談はこちらから当事務所までご連絡ください。